2017年1月7日土曜日

正月SP!第9話:季節とともにリズムが変わる。たくさんの気づきと… 〜ROOTS FACTORY火事からの5ヶ月のキセキ〜

気づき。だんだんクリアに見えてきた大切なこと。


7月31日に火事がありました。

8月は訳も分からないまま必死に走った時間。

9月はとにかく焦りとの戦いだった耐えた時間。

10月は色々な事が少しずつ進みはじめた時間。



そしてそれから、なんだかリズムが変わった気がします。

暑い暑い夏はいつの間にか終わっていて

ふと気づいた秋はもう吹く風が肌寒く

でも空は抜けるように青い、そんな季節の変わり目



たまたま歩いた愛媛の道は見とれてしまうほどの紅葉でした



紅葉に気づく余裕ができたのと同じような事なのかもしれません。

たくさんの気づきと、見つめ直す大切な時間。



やっぱり!きっと昨夜のぞわぞわは本物。


淡路島の物件との奇跡の出会いが10/22のこと。

夜だし暗かったので明るいうちに見てみようと

翌日もう一度見に行きました。



高速津名一宮ICから車で1分ほどの国道沿いの立地



改めて見ても、やっぱり理想の物件な気がしました。

淡路市で大阪からも近く、高速津名一宮ICから車で1分ほどの

国道沿いという抜群のアクセスの良さ。

海の見える丘ではありませんがw



いろいろ物件を探すうちに「海が見える場所」は

「工房でなくても良いのかな…」と考え出していました。

海が見えると気持ちは良いのですが



どうしても潮風で機械には良くないし

「丘の上で見晴らしが良い」という条件になると

別荘地になってしまい倉庫物件がないのです。



不動産屋さんからも「土地から買って建てた方が良いよ」と

たくさんの業者さんからアドバイス頂いて

「やっぱり丘の上は次のステップかな…」と ←まったく諦めてはないw



オーナーさんが旅行に出ていて日本にいないらしく

賃料や金額的な諸条件などはこの時点では分からなかったのですが



前のROOTS FACTORYよりはだいぶ大きな建物です



昨夜感じたぞわぞわはやっぱり本物な気がする!

と嬉しくなりました。






自分達の場所を自分達で創る。タニヨンベース


翌日、10/24からタニヨンベースの解体がはじまりました。

「はじまりました」と言っても自分たちでやったので



石川くんと解体中



「解体はじめました!」の方が正しいんですけどねw



タニヨンベースのコンセプトは第7話でもご紹介したのですが

ROOTS FACTORYのテーマである「家具を楽しむ」を追求した場所



都会の真ん中にある家具の秘密基地



がタニヨンベースのコンセプトなんです。

秘密基地と名乗るからにはやっぱり



なるべく自分達の手で創りたい。



2階の天井を落としているところ



そう思いました。

もちろん予算を抑えるっていう大事な意味もあるんですけどね。

低予算で抑えるために我慢我慢…ていう方向じゃなくて

自分達でやることで

思いっきりやりたい事やるけど結構コストは抑えられる。

っていうのを目標にしています。



そんな感じで張り切って解体をはじめたのですが…



やってみるとめっちゃ過酷w



リサイクル屋さんの時に内装の解体工事なんかはした事あったり

過去にマンションの1室をリノベーションしたりもしたので

解体作業は初めてって訳ではなかったんですが



ココの解体はめっちゃ大変でした。



漆喰の壁の粉の量と重さのすごい事!



この和室の天井の下というか上には↓



和室の天井を落としたら中から鉄板の天井が出てきたり



こんな鉄板の天井が隠れてました



もっとすごかったのは1階の天井



落としても落としても天井が続いてびっくりしました



なんと1階は天井が3層になってました…

当然解体ゴミの処理もその分量が多くなり高額…



自分達でやったら安いしめちゃ良いやん!とか思ってたんですが

世の中そううまくはできてないですねw



しかも廃材の搬出にトラックがどうしてもいるので

第3話で仲間入りした軽トラックが必要でした。

サンバー号(軽トラの名前)は石川くんが愛媛工房で使ってるので

石川くんが大阪に戻ってくるタイミングに合わせて解体作業…

スケジュール調整もなかなか大変。



でも、

自分達の場所を自分達で創る。

という崇高な目標のために頑張りました☆



そんなこんなでタニヨンベースの建物は

必死の解体作業の甲斐あって

その本来の姿を現したのです。






いつしか当たり前になっていた「創れる」こと…


火事以降、火事跡の片付けやいろんな手続きや、

淡路島の物件探しやタニヨンベースの解体工事でバタバタな上に

愛媛工房では燃えた家具の再製作をしていたので

通常の業務(リメイクやオーダーメイドの打ち合わせ、試作etc)は

まったくストップ(というかやりようが無い)状態でした。



つまり家具を創ることができない



そんな状態だったんです。

辛く苦しい時間だったのは確かなのですが

もうひとつ感じた事がありました。



今まではいつでも「創る」ことができました。



いつの間にか当たり前だと思ってた工房の存在



工房がすぐ近くにあって、ありがたい事にオーダーが常にあって

長い時間かけて培ってきた色々な方法や環境で

「やりたい」と思うことは一応全部できる状況だったんです。



今回「今までできてた事がまったくできない」状況になって

お客さまにもすごくご迷惑をおかけして

申し訳なく、歯がゆい気持ちでいました。



再製作にしても慣れない環境で探り探りです。

「ROOTS FACTORY工房だったらもっとスムーズにできるのに」

そう思う事の連続でした。

でも次第に頭に浮かぶようになってきた考えがあります。



創れる環境が当たり前だったっけ?



ある時突然「家具屋になる!!」と決意して

必死に必死にやってきました。

できない事はできるまでやる!的なw



僕が自分で全部作っていた時は

週7日工房にいるのは当たり前で

夜明けと共に工房に来て翌2時頃に帰宅…

そんなのが当たり前でした。



当時は深夜によく途方に暮れてた事を思い出します



「仕事」としてやってもらうには、そんな状況はあり得ないので

今は週休2日、もちろん時間も普通の時間です。

でもその当時にまっすぐに向き合っていた気持ち



創りたい!!っていう思い。



決して薄れてはいないんですが、できる環境が当たり前になって

つくれる事への感謝というかなんというか…

そういった真摯な気持ちやモチベーションが

昔以上に持てていたのか?と自分に問いかけてみると

色々と考えるべきところがあるかも、と思ったんです。



ROOTS FACTORY立ち上げ当初に掲げていたテーマは



「欲しい家具を作る」でした。



色々と経験を積み、技術的な幅も増え、

「作る」もっと手前にある大事な事が「創る」だと感じたり

「暮らし」や「生き方」という大きなテーマに向き合うにつれて



「家具を楽しむ」に進化しました。



楽しくなる家具ってなんだろう?とか考えながら



今回、火事というとっても大きな出来事があって

意図せず今までになかった何もできない時間がたくさんできました。



どんな時間もそれをどう過ごすか?



で意味が変わると思っています。

行動はできなくても考える事はできる。

いっぱいいっぱい考えました。



なにをするべきなのか?

なにができるのか?

そして、



なにがしたいのか?



小雨の降る宮崎の・・・え〜と、なに神社だったかな・・・



ずっと考えていました。

そして、ある出来事をきっかけに

「あ、そうか!」という気づきがありました。



またひとつ、ROOTS FACTORYとって



大切なことが増えたのです…






つづく・・・






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お正月SP連載ブログ 全12話

〜ROOTS FACTORY火事からの5ヶ月のキセキ〜


2016年7月31日、火災でほとんど全てを失くした絶体絶命のピンチから5ヶ月、たくさんの優しさとご縁に支えられ遂にこの春、完全復活しようとしています。「ありがとう」では到底足りない感謝の気持ちと万感の思いを込めて、この5ヶ月を綴ります。

第1話:え?まさかウチが!?火事は突然に

第2話:開けない夜はない。信じて進む大切さ。

第3話:出会いと別れ。現実、それは過酷で果てしなく、残酷で無慈悲?

第4話:宮崎へ行く理由。どこで誰がなにをするか?

第5話:宮崎から戻ってからの1ヶ月。愛媛に淡路島に授業に谷4に船。

第6話:やっとはじめられた片付けと、長い長い長い待ち時間。

第7話:GAME OVER寸前!やっとバトンをもらえたリレー走者とタニヨンベース

第8話:宮崎からの偶然の連続。とんでもない割烹「和楽」

第9話:季節とともにリズムが変わる。たくさんの気づきと…

第10話:衝撃的な大失敗!決死のプロモーション大ゴケ!!でも…

第11話:店長浜ちゃんの卒業と一風変わった求人。気持ちの距離を縮めたい。

第12話:最高の5ヶ月間の体験。全ては縁でできている!
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2017年1月6日金曜日

正月SP!第8話:宮崎からの偶然の連続。とんでもない割烹「和楽」 〜ROOTS FACTORY火事からの5ヶ月のキセキ〜

運命は、不思議すぎるからこそ面白い。


10月もそろそろ終わりという頃、

突然にその時はやってきました。



曇天の中の光、宮崎にて。なにが起きるか分からないから面白い



縁というのは本当に不思議です。



人と人の繋がり、偶然、運命…

いま流行りの「引き寄せの法則」ではないですが

信じて頑張っていれば繋がるものなのかもしれません。



探しに探して、全然決まらず、ずっと難航していた淡路島の物件探し、

見つかったのは不思議な「縁」がきっかけでした。



第1話からこっそり登場している「金山さん」

そうです、近々カンブリア宮殿かガイアの夜明けは間違いない(僕的に)

という淡路島の「スゴイ人」がきっかけでした。



さらに!金山さんとのご縁を頂いたのは宮崎の太陽「まーちゃん」こと

長友まさ美(第4話参照)さんがきっかけでした。



宮崎の太陽こと「まーちゃん」(長友まさ美)



偶然と不思議のはじまりは宮崎から


初めての宮崎視察の時、

その時は淡路島に工場を探すことになるなんて夢にも思ってなかったですが

宮崎をあちこち案内してもらってる車の中で

「淡路島がすごく気になるー!!」って話をしていました。

するとまーちゃんが

「淡路島にすごく面白い人おるとよ♪」

と金山さんの存在を教えてくれました。



なんだか「ピン」ときた僕は

すぐに「ぜひ紹介して!!」とお願いしました。

その場でまーちゃんが電話をかけてくれて、

「淡路島に来る時にはぜひ」

と言ってもらいました。



6/25に宮崎から大阪に戻って

6/27に淡路島に行きました。



今思うと本当に運命だったんですね。



火事になる1ヶ月ちょっと前です。



ただ「いつかの未来のために!」と動いた先での縁…



淡路島の金山さん


淡路島の超人気スポット

「道の駅うずしお」



道の駅うずしお



に金山さんを訪ねて行きました。

うずしお を案内して頂いた後

「うずの丘 大鳴門橋記念館」



名物 玉ねぎキャッチャー



も案内して頂いて

名物 うにしゃぶ



手前中央で見切れてるのがうにしゃぶ…スイマセン!



など美味しいものをお腹いっぱい食べました。



その後です。

金山さんが



「もう少し時間あるので面白い人に会いに行きます?」



と言ってくださったんです。

もちろん

「ぜひ!!」と即答でお願いしました。



その時お会いしたのが

樂久登窯(らくとがま)代表

西村さん



西村さんと子ども達



個人名ばっかり出てきてすいません。

それぞれ皆さんの紹介を詳しくしていくと

それだけでブログ何回分にもなっちゃうので

お名前と簡単な紹介だけにしています。



Google先生に聞くとすぐ教えてくれる位にご活躍されてる皆さんなので

気になる方はぜひっ!

このブログでのみなさまの紹介はまたいずれ…



同い年の西村さん


そんな流れでこの日お会いした西村さんは

なんと僕と同い年だったんです。

静かに、でも情熱的に土と向き合う西村さんは

僕とはまったく違うタイプの人なんですが

お会いした瞬間に

「この人スゴイ人!!」と感じました。



この人スゴイ!と思ったポーズ…かな?



その時はご挨拶程度だったんですが

すごく印象に残った人でした。






ふいにその日はやってきた


10/22土曜日、その日も朝から淡路島に行って物件探しをしていました。

2ヶ月半、淡路島の不動産屋さんを片っ端から訪ねて「物件ありませんか?」

と聞いていたのでこの頃にはほぼ探し尽くしてた気がします。

ホームページのある不動産屋さんだけで10軒以上、

淡路島の人口や面積を考えると相当な数です。



ネットで貸しに出ている物件はもはや諦め気味で、

島中走り回って「募集中」の看板見つけて電話したり、

空いてそうな建物の向かいの人に持ち主さん教えてもらって問い合わせる。

もはや不動産業者かっ!!

とツッコミたくなるほどw

そんな感じで探していました。



午後3時頃だったと思います。

「今日もダメか・・・」としょんぼりしながら

樂久登窯の近くだったので西村さんの顔を見に寄りました。



西村さんの仕事は見ているだけでも大興奮しちゃいます



工房にお邪魔して、西村さんに

「まだ見つかってないんです…」

て話をしていると、西村さんが

「物件とは関係ないけど面白い人がいるよ」

と教えてくれました。



グリーンファームス藤田さん


グリーンファームスという農業生産法人で

グランピング(おしゃれなキャンプ)やブライダル場にもなる

すごくお洒落な場所を創られている人で

藤田さん(藤田毅)という ←また個人名増やしてすいません。

方のことを教えてくれました。

なんと藤田さんも同い年だったんです。



なんだかすごく興味が湧いたので

「会いたいです!」とお願いすると

その場で電話かけてくれたんです。

なんとたまたまグリーンファームスにいらっしゃるらしく

今から行けばお会いできるとのこと、

もちろん、

急いで走りました。



道に迷いながらたどり着いてびっくりしました!!

なんと5000坪の敷地をご自身で開拓されて

理想の楽園を創っている最中!!

規模もクオリティも度肝を抜かれました。



グリーンファームスにて藤田さんと



ただ、「やっぱり物件探しには繋がらないよね…」と

まだまだ続きそうな物件探しの果てしない旅の未来に

「いつまで続くんかな…」と浮かない気持ちにもなりました。



「でも気を取り直してまた次頑張ろう!」



と思い、今日もせっかく来たので気合を入れ直すためにも

「何か美味しいものを食べて帰ろう!」

と思ったんです。

そしてなんとなく藤田さんに



「淡路島で美味しい晩御飯食べれるお店教えてください!」

とお願いしてましたw

辺りはもうすでに真っ暗。

「洲本に何軒かあるけど何が良い?」と藤田さん

「一番オススメを!!」と僕、



僕、まったく食べ物の好き嫌いないので

お店を教えてもらう時はその人の「一番」をお願いするんです。



少しだけ考えて藤田さん

「割烹で良いお店があるけど?」

なんでもすごく人気のお店でいつも混んでて、

週末は予約しないと入れないことも多いらしいんです。

「行くなら予約してみるけど行く?」

と聞かれ、

「もちろんです!!」

と答えると予約してくれました。



とんでもない割烹「和楽」さん


藤田さんにお礼を言って

教えてもらったお店に向かいました。



お店の名は「和楽」



到着するとなんと



ノーゲスト!!



ドアを開けるとそこはノーゲスト! びっくりしましたw



「あれ?大丈夫かな…」少し不安になりました。


あんまりだったら軽く食べてさっさと帰ろうと思いながら…

出てきたお通しと生ビールを飲んだ瞬間、



「このお店はヤバイ!!」



と直感しました。

もちろん良い方の意味でw



毎日洗浄されたサーバー独特の臭みのないビール

丁寧に、そして絶妙な手際で入れて余計に引き立つその旨み!!

お通しの繊細かつ豊かな味、絶妙なバランス!!



一気にテンションが上がりました。



そういうお店で貸切状態だと余計に嬉しいですよねw



丁寧だけどなかなか目を合わせてくれないマスター

シャイな人なのは分かりました。



でも、あまりの美味しさに嬉しくなっちゃった僕は

勝手に話しかけてました。



淡路島の新鮮な魚の造り盛り合わせ



実は大阪の家具屋で淡路島で物件探してて

もう3ヶ月近く探してるんだけど決まらなくて…

と、長々話してました。



淡路島の玉ねぎ、トマト、葉っぱ、しらす、めちゃ旨



「はい」「そうなんですね」「なるほど」と

相槌はうってくれるんですが、それ以上の返事は無いマスター



タコの唐揚げも絶品



出てくる料理は絶品。



目の前で炊いてくれたタコめしにも感動!



「今日は美味しい料理を堪能して帰る日なんやな」

と心の中で思いながら食べていました。



入店してから小一時間ほど経った頃、

一気に来ましたお客さん。



あっという間に満席状態



でマスターてんてこ舞い。



お腹も良い感じになったし

マスターも忙しそうだし、と



「お会計をお願いします。」



と言ってお金を出して、席を立つ準備をしました。



お会計をしてるのにごそごそ電話を触ってるマスター

確かガラケーだったような気がします。

お客さんもいっぱいで

料理つくるのさっさとしないといけない状況なのに



「なにしてるんやろ?」と思いました。



お釣りと共にそのガラケーを見せるマスター



「こんなのあるみたい」



そこには「こんな物件ありますよーまだ募集してないけど」

という返事と場所の説明がされたメールが…



ぞわぞわぞわ・・・・・・・



鳥肌が立ちました。

嫌な予感とかではないです。

なんとも変な感じの予感。



「帰りに見に行ってみます!!」



とぞわぞわしながら車を走らせました。



目印となってたセブンイレブンを見つけ

「え〜とどれかな?」

と辺りを見回すと、

ありました。



ついに物件を見つけたんです。



そこからそこを契約するまでにまた2ヶ月ほどかかったんですが

それは物件とは全然別の事情です。



縁、それは本当に不思議なもの。



狙っても策しても得ることはできない。

というか得るものではない。



日頃の行いか諦めない心なのか、

どんなメカニズムなのかは知りません。

でも、運命に導かれるってあると思うんです。



偶然の連続であるべき場所へたどり着く。



宮崎のまーちゃん、淡路島で金山さん、西村さん、藤田さん、マスター、

そしてまだ募集もされていなかった物件との出会い…



不思議な縁は最初の宮崎からもうはじまっていたのかも



まだ条件も何も分からない状態なのに感じる確信にような気持ち。



「あったぶんココやろな…」



大阪への帰り道は

酔いと嬉しさが入り混じった興奮でふるふるしてました。



え?飲酒運転?



大丈夫!ちゃんとハンドルキーパー連れてましたw






つづく・・・






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〜ROOTS FACTORY火事からの5ヶ月のキセキ〜


2016年7月31日、火災でほとんど全てを失くした絶体絶命のピンチから5ヶ月、たくさんの優しさとご縁に支えられ遂にこの春、完全復活しようとしています。「ありがとう」では到底足りない感謝の気持ちと万感の思いを込めて、この5ヶ月を綴ります。

第1話:え?まさかウチが!?火事は突然に

第2話:開けない夜はない。信じて進む大切さ。

第3話:出会いと別れ。現実、それは過酷で果てしなく、残酷で無慈悲?

第4話:宮崎へ行く理由。どこで誰がなにをするか?

第5話:宮崎から戻ってからの1ヶ月。愛媛に淡路島に授業に谷4に船。

第6話:やっとはじめられた片付けと、長い長い長い待ち時間。

第7話:GAME OVER寸前!やっとバトンをもらえたリレー走者とタニヨンベース

第8話:宮崎からの偶然の連続。とんでもない割烹「和楽」

第9話:季節とともにリズムが変わる。たくさんの気づきと…

第10話:衝撃的な大失敗!決死のプロモーション大ゴケ!!でも…

第11話:店長浜ちゃんの卒業と一風変わった求人。気持ちの距離を縮めたい。

第12話:最高の5ヶ月間の体験。全ては縁でできている!
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2017年1月5日木曜日

正月SP!第7話:GAME OVER寸前!やっとバトンをもらえたリレー走者とタニヨンベース 〜ROOTS FACTORY火事からの5ヶ月のキセキ〜

GAME OVER寸前で遂に!ここからは自分で走れる。


9月の1ヶ月間は本当に苦しかったです。

苦しい時に苦しいって言ってるともっと苦しくなるから、

僕は苦しいのが終わってから言うようにしてます。

つまり、今はもう心身ともにこんな感じですw



おっ玉葱、これも金山(もう少し後で登場)さんの仕業ですw



甘い言葉に甘い期待したら泣きベソかくよ




保険調査員の人が来た時はもっと早く済むと思ってました



「この状況(過失がなく甚大な被害)だから保険は出ると思いますよ」

「こういう事は先に言っちゃいけないんだけど、たぶん満額」



火事から割と間もない段階で、

保険屋さんからそういう風に聞いていました。

まさか火事になるなんて想像もしていなかったので

そんなに大きな保険をかけていませんでした。



満額といっても通常の売り上げの3ヶ月分程度で

何ヶ月もかけてつくっていた納品待ちの家具たちの再製作の費用や

新たに木工機械や工場を準備する費用と引越しや後片付けの費用、

必要最小限の見込み額の半分にも届かない額でした。

それでもまとまった額のお金が入るという事は

まぎれもなく希望の光でした。



「いつ出ますか?」

「それはなんとも・・・」

「目安だけでも!」

「1ヶ月…かな…なんとも…」



このやりとりで、なんとなく8月末には保険が入って

少しでも早い段階で次へ向かう対策ができるつもりでいたんです。

「これかな?」っていう物件見つけたり



かなり気に入って10回以上見に行った流れちゃった物件



いろんな準備したり、

そして保険がおりたら直ぐ決済しようと。



いつ降るか分からない雨を待って砂漠を彷徨う。


一番苦しかったのは「いつ?」が分からなかったこと。

再製作のコストに家賃や月ごとのいろんな支払いでお金は出ていくだけ。

せっかく見つけた物件も「確定じゃないと押さえられない」で流れたり

手を打てず、時間が経つごとに傷が広がっていくのです。



毎日のように進捗状況を電話して聞いてましたが全く教えてもらえず

いつ降るのか分からない雨を待って砂漠を彷徨っている感じでした。



10/7の金曜日の夕方、携帯が鳴ったので出ると

「やっと本社の決済がおり今入金手続きしました!翌営業日着金です!」



これでやっと動ける。



それが心底嬉しかったです。

十分な予算とは到底言えない、でも次に進むチャンスをもらえた。

長い待ち時間で余力はすっかり無くなって、GAME OVER寸前でした。

まさに首の皮一枚つながった状態



やっとバトンをもらえたリレー走者の気分でした。



この日以来、不思議と頭に浮かぶのは未来への希望ばかり

状況が激変した訳じゃないんです。

でも、たったひとつ変わったのは



ここからは自分で走れるということ。



本当はその前も自分次第だったんですけどねw

この時はそれくらいいっぱいいっぱいに追い詰められてました。



10/11(翌営業日)の朝すぐに銀行に行ってお金をおろし

待ってもらっていた新しいスタートの為のいくつかの契約を済ませました。






谷町4丁目の基地。タニヨンベース




タニヨンベース電話工事の日、今もまだ絶賛工事中です



火事っていうびっくりな出来事から実現しそう…

というか実現するしかなくなっちゃったという方が正しいんですがw

けっこう前から夢見てたROOTS FACTORYの理想の布陣があったんです。

わりと壮大だったので「いつの日か!」って感じだったんですけどね。



それは、

都心部にお店、ゆったりした島に工場、

というスタイルでした。



工場については第5話の「自分が働きたい場所を創るために」に書いた通り

ゆたかな環境でゆっくり心穏やかに家具をつくれる場所

というのが理想像だったんですが



お店はやっぱりお客さんに来てもらいやすい場所が良いな

という思いがありました。



アクセスが良くて居心地の良い場所

そこでゆっくりお客さんに家具を見てもらったり知ってもらったり

じっくりオーダーメイド家具の打ち合わせができたらな、

という思いがあったんです。



家具をいっぱい展示しようと思うとどうしても広い場所が必要です。

それもアクセスの良い街の真ん中にってなると

どうしても家賃が高くなっちゃうんですよね。



良い場所だと家賃が高いのは当たり前ってのはそうなんですが

その分どうしても「回転」とか「収益率」とかがシビアになる。

まぁ仕事だからそれも大事ではあるんですけど

ROOTS FACTORYが目指してる「家具を楽しむ」世界は

もう少し違った部分にウエイトを置きたいなって思いがあったんです。



そこで今回いろいろ考えて決めたのは



徹底的にちいさなお店にしよう!



という事でした。

ちいさなお店で維持にかけるコストを低く抑える事が出来たら

お客さんに家具を楽しんでもらう余白をいっぱいつくれるはず!

と思ったんです。



イメージしてるのは秘密基地。

家具大好きな人が、家具の事をもっと楽しめるような場所。

思い通りのオーダー家具が注文できたり

大切な思い出の家具のリメイクがオーダーできたりはもちろんですが、



ただ「家具の相談」だけをできたり

「家具を楽しむヒント」を持って帰ってもらったり

そんなもっと広い意味での「家具を楽しむ」ことができる場所、



都会の真ん中にある家具の秘密基地。



そんな場所を創りたいなって思ったんです。

そこで悩んで考えて名付けたのが



TANI 4 BASE (タニヨンベース)



という名前。

前のROOTS FACTORYみたいに大きくはないので

大掛かりなイベントはできないけれど

もっと気軽に「家具を楽しむ」仕掛け満載の楽しい場所が

大阪でもかなりお堅いエリア「谷町4丁目」にあったら楽しくないですか?



「大阪の地理知らない・・・」って方、すみません。

谷町4丁目は大阪城があったりパスポートセンターがあったり、

なかなか市内の中心に位置する場所なんですが

「繁華街」ではないんです。



お店もあるけどビルもいっぱいあってマンションもどんどん増えてて

栄えてるけど静かでお上品な街なんです。

今までのROOTS FACTORYとは少しイメージ違うかもw



でも、そんな街

谷町4丁目に新しい風が吹いたって良いじゃない?

そんなことを思ってたりするんです。



とはいえなかなか良い感じの空き物件なんて無い(人気で)場所なので

あまり期待せずに探してたんです。

そしたらひょっこり出会っちゃった(第5話:谷4のPUNKな物件)んです。



なんと

賃貸なのにフルリノベーション可!!

しかも古民家じゃなく。

谷4の物件ではなかなか考えにくい条件なんです。



これはもう運命!?



と感じてすぐに申し込みました。

淡路島で見つけた場所と違ってこっちはご縁があったみたいで

なんとか決済待ってもらえて無事契約できたんです。



これからココ、

タニヨンベースがどれだけ面白い場所になるか?

要チェックですよー



セルフ解体工事。自分で天井落としてる時の様子



こうしてROOTS FACTORY火事以降、最初の場所が決まったのでした。

大阪市中央区谷町4-8-18

注目ですっ

完成したら遊びに来てくださいねー!






マッドマックス仕様の車、車検切れ。

第2話、第3話でもご紹介したマッドマックス仕様になっちゃった車

最近の僕の愛車だったんです。



一昨年の夏にすごく不思議な事故があって、

その前に乗ってた車が廃車になっちゃったんですが

今度は火事で被災して2台連続で廃車になっちゃう事に・・・



前回も申し訳なくて(車に)泣いたもんですが、

今回もなんだかすごくかわいそうで申し訳なくて、

修理も考えたんですが、ザクッと見積もりしてもらって



修理代半端ない感じ・・・



車検がちょうど10月中旬までだったので、

乗り換える事にしました。



予算上限は決めてて例のごとく増見さん(第2話参照)に

結構早いタイミングでお願いしてたんですが

前述の事情から保険がおりる前に買うわけにもいかず、

やっと正式にお願いできたのが10/7(連絡があった日)でした。



増見さんは中古車オークションでの売買が趣味なんです。

そしてそれからオークションで車を探して買ってもらいました。

車検が切れる日にギリギリ納車となったんです。



増見さんが来る前に朝から



マッドマックス仕様車の最後の洗車。



廃車になると分かってても、

お世話になった車です。



フロントガラスは40cmの長さのヒビが入り

天井やボンネットは焦げ跡だらけの凹みだらけ

窓も時々閉まらなくなるし

最後の方は走ってるとずーっと「ガラガラガラガラ」って変な音してました。



火事以来、淡路島に愛媛に何往復も、それも1〜2日で、

とかいうすごくタフな使用で、まさに文字どおり

満身創痍の状態で頑張ってくれました。



「今までありがとう!」

と感謝の気持ちを込めて最後の洗車をしてると

やっぱりなんだか寂しくなりました。

短い間やったけど楽しかったよ。

ありがとう。



まさに満身創痍の状態で本当によく頑張ってくれました



そうこうしてる間に増見さんが到着しました。

マッドマックスちゃんと入れ替わりに、新しい車が来ました。

今後かなりの頻度で長距離を運転するので

安くはない買い物ですが

安心して乗れる車にしました。



でもまさかこの日から2ヶ月で1万km走るとは・・・w



え?金額ですか?

ナイショです。

でも、その辺のお店で買うのと比べると



びっくりする程リーズナブルですよ☆



増見さんの車を選ぶ目は本当にシビア&愛に溢れてます



気になる人は、増見さん紹介します。

「もう他所で車買えない!!」ってなっちゃうからw

ちなみに僕がそのパターンです。






つづく・・・






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2016年7月31日、火災でほとんど全てを失くした絶体絶命のピンチから5ヶ月、たくさんの優しさとご縁に支えられ遂にこの春、完全復活しようとしています。「ありがとう」では到底足りない感謝の気持ちと万感の思いを込めて、この5ヶ月を綴ります。

第1話:え?まさかウチが!?火事は突然に

第2話:開けない夜はない。信じて進む大切さ。

第3話:出会いと別れ。現実、それは過酷で果てしなく、残酷で無慈悲?

第4話:宮崎へ行く理由。どこで誰がなにをするか?

第5話:宮崎から戻ってからの1ヶ月。愛媛に淡路島に授業に谷4に船。

第6話:やっとはじめられた片付けと、長い長い長い待ち時間。

第7話:GAME OVER寸前!やっとバトンをもらえたリレー走者とタニヨンベース

第8話:宮崎からの偶然の連続。とんでもない割烹「和楽」

第9話:季節とともにリズムが変わる。たくさんの気づきと…

第10話:衝撃的な大失敗!決死のプロモーション大ゴケ!!でも…

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2017年1月4日水曜日

正月SP!第6話:やっとはじめられた片付けと、長い長い長い待ち時間。 〜ROOTS FACTORY火事からの5ヶ月のキセキ〜

火事から1ヶ月、やっとはじめられた片付け。


火事から1ヶ月はバタバタしてた事もあり、割とすぐ過ぎました。

でもバタバタが少し落ち着いてからはじまった

待つだけの時間。

今までの人生で一番長かったんじゃないかと思うほどの1ヶ月半

そしてその長い時間を心折れずにいられた理由、

今日はその時の事を書きたいと思います。



片付け1日目。本当にありがとうございます


8月の終わり、保険屋さんからやっと現場片付けの許可がおりたので

片付けがはじめられることになりました。



でも、ROOTS FACTORYは火事以降電源も設備ごと外され、

電源を引き込むだけでも結構なお金がかかることが分かり

2階と3階に付けてあったクレーンも焼けてアウトだったので

すべて人力でやらないといけない状態だったんです。



ROOTS FACTORYメンバーは全員で3人、

設備のない状態ではとてもじゃないけど物量に歯が立ちません。

自分たちだけの力ではどうしようもなかったので

9/1、FBにお手伝いをお願いする投稿をしたのでした。



9/1のFBのSOS投稿、本当にありがとうございます



2日前の呼びかけにも関わらず

土曜日も日曜日もたくさんの頼もしい助っ人が来てくださいました。



本当に嬉しかったです。



体力的な事よりももっと、精神的で助けられました。

火事場は焼けた炭と煤で何を触ってもすぐ真っ黒になります。

目には見えないけど空気中に大量に舞っている粉は

マスクをしていても1時間も居たら鼻の中も真っ黒になります。

火事場の独特の匂いは1ヶ月経っても全然消えませんでした。



10年もの間なんどもなんども登った長い長い階段



恐怖の階段w ROOTS FACTORYは3階建てですが5階建ての高さ



重たい荷物を転げ落ちそうになりながら必死に担ぎ上げたり

納品の為に完成した家具をひやひやしながら担ぎ降ろしたり



思い出の詰まったショールーム


「家具を楽しんで見てもらいたい!!」

と頑張って自分たちでつくったショールーム



お気に入りだった3階ショールーム



壁のないところに柱を立てるのに苦労しました。



単菅という鉄パイプで土台を組む家具作りたいおっさん



壁を立ててパテを塗って粉だらけになりました。



壁の板の隙間を埋めるためにパテを塗るんです



壁の塗装ももちろん自分たちでやりました。



壁のペンキは何度塗ったか数え切れません



何度も模様替えをして、壁の色も変えて、家具の写真を撮りました。



レイアウトにはいっつも悩みました



鍋パーティーもしました。



寒さに負けず鍋パーティー



1階の入り口のウッドデッキも最近作り直しました。



入り口を綺麗にしよう計画遂行中



ドアも塗ってイメチェン完了の時はテンション上がりました。



ショールームと共に入り口もイメチェン



イベントもたくさんやりました。

準備に片付けに大変だったけど

遊びに来てくれた皆さんの笑顔がたまらなく嬉しかった。



家具屋でアコースティック「家具アコ」の時



そして何より毎日通った場所である事

毎日毎日、この倉庫のどこかで何かをしてました。

柱の角から床のひび割れひとつまで

たくさんの思い出が詰まった

かけがえのない場所でした。



たった数時間ですべては終わる


たった1日の、それもほんの数時間の火事で

すべては終わってしまいました。

もうこの場所で何か楽しいことをする事はできません。



「燃えた跡でイベントをやったら?」と言ってくれる人もいましたが

1ヶ月経った時に現地で思った感想は、「絶対に無理」でした。

この立ち込める匂いや煤は(ずっといたら健康に確実に悪いです)

遊びに来て良い場所ではなかったのです。



本当にありがたいお手伝い。これですべて順調?


そんな現実を目の当たりにしながら

膨大な量を仕分けして手作業で下に降ろしていく事は

精神的にかなり参ってしまう作業でもありました。

もし全部自分たちでやってたらと思うと・・・

結構ぞっとしますw



たくさんの人が手伝いに来てくれて

「うおー!こりゃ大変だー!!!頑張るぞ

と、言ってくれる声の力強さ



ススがついちゃって全身真っ黒。本当にありがとうございます



真っ黒になりながら笑顔で

「暑いー!!!!良いダイエットやー!!!!!」

と冗談を言ってくれる姿



キラッキラの笑顔が最高です



とんでもなく辛いだけの作業のはずが

みなさんのおかげで、この2日間だけは

めちゃめちゃ楽しい作業になりました。



人の心は本当に不思議です。



気の持ちようで同じ事がここまで変わって見える。

分かってはいたけどここまで実感したのは初めて。



来てくれたみなさんにせめてもの差し入れを思って

お茶やおにぎりを用意したのですが

ファミマのおにぎりを買い占めたのは初めてですw



日が暮れるともう何も見えないので

日暮れと共に作業は終了。


2日間の作業でとりあえず1階が埋まっちゃうくらい降ろせて

どうしても大きなものもなんとか降りたので

なんとかひと区切りつきました。



作業が終わった後は表で打ち上げ。



生ぬるくなったビールがこんなに美味しいなんてって思いました



これだけは焼けようが焦げようが変わりませんw



一旦ガサッとできる作業は終わったので

後はちょこちょこ自分達でやれるかな?

今月中(9月)には片付け終わるかな・・・

とかこの時は楽観的に思っていました。






正真正銘の待ち時間。本当に長かった1ヶ月。


みなさんが手伝いに来てくれて大いにはかどった9/3・4の片付け

そこから一気に片付けは進んで次の物件見つけて

なんなら10月には新工場までいくぞー!!

とか思っていました。その時は



この時から約1ヶ月、今までで一番苦しい時間がはじまりました。

なにが苦しかったかというと



本当になにもできなかった。



のです。

もっとズバリ言っちゃうと、保険会社からの連絡待ち、でした。



最初の現場調査の待ち時間からはじまり

↓

火災原因の検証(僕が火をつけていないか)

↓

被災物品の内容の確認(僕が提出した資料を確認)

↓

被害額の内容の精査

↓

現地営業所?レベルでの承認(この辺から額はほぼ決まっていました)

↓

本社への調査内容の報告

↓

本社からの確認

↓

本社へ支払い予定保険金額の報告

↓

本社からの確認

↓

入金前の最終確認

↓

本社からの確認



手順の表現の言葉とかは合ってるかわかりません。

保険会社さんから聞いた内容に勝手に名付けてます。



7/31に火事があって、最初の現場調査はすぐでした。



現場検証の時の様子



次の被害額の精査、これに時間がかかるのは仕方ないと覚悟してました。

燃えたもの真っ黒になったもの錆びたもの、

なにがなにやら状態だったのでそれを確認するのは大変な作業、

損害品リストの提出は言われて急いでやりました。

そこまでは火事から1ヶ月も経っていません。



それからの手続きの間、なにもできずただ待つだけ。

保険会社の担当の方に

「どうなってますか?」

と、かけた電話の回数は数10回はあるんじゃないでしょうかw



「もっと先」を追いかけてきたために・・・


少し生々しい話になりますが

ROOTS FACTORYはおかげさまで割と忙しくさせて頂いてましたが

特別儲かってる訳ではありません。

決して安くない家具の金額設定だとは思いますが

その分出ていくお金も決して安くありません。



頂くお金以上の満足をお届けする



それを一番のテーマにしているので

利益や採算性よりも先にずっと「もっと先」を追いかけてきました。

要するに

売上額に対して潤沢な利益がある訳ではなかったんです。

利益よりもお客さんに喜んでもらえたら良い。

本気でそう思ってやってました。



オーダーテーブルのその後を送って頂いた嬉しい写真



利益を上げる気は満々ですよ!

事業立ち上げてる訳ですから。

でもそれはもうちょっと先で考えたら良いと思ってました。

このビジネスモデルをちゃんと確立してから

もっともっとたくさんのお客さんに知ってもらってから

それから利益のことは考えたら良いと。



そういうのもあってどんどん新しい機械とか入れてたんです。

大きな家具メーカーさんからしたら本当に零細な話ですけどねw



そんなこんなでやってきてたので

火事で仕事が止まっちゃったらお金がない。

いや、多少は用意してましたよ。

いざという時の為に。



でも、火事で売り上げは止まったまま

毎月の支払いは変わらず

燃えてしまった納品待ちの家具を再製作する日々

つまり高価な材料費は膨大な作業時間は変わらず

さらに前提だった工房は完全に使えない



そんな状況だったのでお金が使えなかったんです。

火事の片付けも業者さんにお願いして済ます方法もあります。

でも当然に相当なお金がかかっちゃうんですよね。



今だから言っちゃいますが・・・


今だから言っちゃいますが

お客さんの再製作をすべて終えたら

ROOTS FACTORYたたむことも考えてました。



ROOTS FACTORYとして何より一番するべきことは



お客さまへの責任を果たす。



だったからです。

もちろん事業継続する気満々で動いてましたよ。

でももし

事業継続のために再製作をやめる

と

再製作を全うするために事業をやめる

の2択だったとしたら



迷わず後者を選びます。



大切なのは何か?っていう話です。



そういう事情で、金銭的には再製作の為のコストと支払いにしか

予算を割くことはできませんでした。



すぐに見つけたいい感じの物件でしたが



火事後、物件探しはすぐにはじめてましたが

契約はお金の目処がついてからしかできなかったんです。



せっかく見つけた物件も仮押さえのままタイムオーバー

他にお話が来たとの事で見送ったりもしました。

そんな事を何度も繰り返してました。



もちろん金融機関に相談とかは行ってましたけど

保険金がいつ降りるのか?

(過失0なので早々に担当さんから満額出るだろうって事は教えてもらった)

それまでできる事は本当に限られていたんです。



仕事にとって時間はとても大切です。

家具の製作(ルーツファクトリー)の場合だと

10日でできる事を20日かけてやると、

コストは3倍以上になります。



なので少しでも効率よく時間を使いたい。

いつになりますか?

何十回この言葉を言ったか分かりませんw






長い長い1ヶ月間の心の支え


そんな焦燥感とプレッシャーと戦っていた9月の1ヶ月間でしたが

心の支えになったのはみなさんの優しい心でした。



最高の笑顔の二人、なんとこの日初対面ですよ!



火事後すぐにお見舞いに来てくれたみなさん。

忙しいのに場所を貸して頂いた上手工作所の徳田社長。

大事な自分の工場を丸ごとお貸しいただいてる中田さん(愛媛工房)

焦げ臭い真っ黒な火事後を片付けに駆けつけてくれたみなさん。

他にもあたたかい励ましをたくさんいただきました。



初代ルーツファクトリーの古川さんも



実は火事後すぐに頂いた特別な励ましもあったんです。

火事後すぐに香取慎吾さんからお手紙を頂いたんです。



香取慎吾さんからの手紙は本当にびっくりしました



春に下北沢のお店をおじゃマップで紹介して頂いて

その時のことを覚えて頂いてたみたいです。



本当に嬉しかったお手紙で、ものすごく元気をもらいました。

そのお手紙のことは、【モンペスツールのブログ】にも書いたので

ここに書く代わりにリンクだけ貼っておきます。



焦りと不安で心折れそうになる日々

外はまだ暑く、Tシャツに短パンなのになぜか全然暑くなくて

投げ出したくなる事が無かったとはとても言えません。

でも、そんな時にずっと勇気と元気をくれたのは

みなさんの優しさでした。



嬉しいんだか苦しいんだか分からない状態のまま

「とにかくできることをやろう」と日々を過ごしていました。

いつしか時間は経ち季節が変わっていました。

そして、ついに待ちかねた日がきました。




つづく・・・






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お正月SP連載ブログ 全12話

〜ROOTS FACTORY火事からの5ヶ月のキセキ〜


2016年7月31日、火災でほとんど全てを失くした絶体絶命のピンチから5ヶ月、たくさんの優しさとご縁に支えられ遂にこの春、完全復活しようとしています。「ありがとう」では到底足りない感謝の気持ちと万感の思いを込めて、この5ヶ月を綴ります。

第1話:え?まさかウチが!?火事は突然に

第2話:開けない夜はない。信じて進む大切さ。

第3話:出会いと別れ。現実、それは過酷で果てしなく、残酷で無慈悲?

第4話:宮崎へ行く理由。どこで誰がなにをするか?

第5話:宮崎から戻ってからの1ヶ月。愛媛に淡路島に授業に谷4に船。

第6話:やっとはじめられた片付けと、長い長い長い待ち時間。

第7話:GAME OVER寸前!やっとバトンをもらえたリレー走者とタニヨンベース

第8話:宮崎からの偶然の連続。とんでもない割烹「和楽」

第9話:季節とともにリズムが変わる。たくさんの気づきと…

第10話:衝撃的な大失敗!決死のプロモーション大ゴケ!!でも…

第11話:店長浜ちゃんの卒業と一風変わった求人。気持ちの距離を縮めたい。

第12話:最高の5ヶ月間の体験。全ては縁でできている!
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家具作りたいおっさん、阪井



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